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バレリーナの等級


バレエダンサーにはさまざまな等級があります。
しばしば『バレリーナ』という用語をバレエダンサーと混用しますが、
本来バレリーナはバレエ団の主役級舞踊家にだけ付ける名称でした。

バレエ後発国の米国やアジアではバレリーナという用語にそれほど厳格な方ではありませんが、
ヨーロッパではまだ名称の序列が尊重されます。
米国では『バレエスター』を最上級の呼称で使ったりもします。

ヨーロッパの伝統深いバレエ団の場合、バレリーナは主役舞踊家、すなわちバレエ団の厳格な序列のうち最も高い地位を表す『Principal』(プリンシパル)プリマバレリーナを表して、その下に『Soliste』(ソリスト)、『Coryphee』(コリフェ)、『Corps de Ballet』(コール・ド・バレエ)などの等級があります。 またソリストは、メジャーとマイナーに分かれてマイナーソリストは『Demi Soliste』(ドゥミソリスト)と呼ばれます。

コール・ド・バレエの親分級であるコリフェは本来コーラスのリーダーという意のギリシャ語からきた言葉で、マイナーソリストと混用されたりもします。 コール・ド・バレエは群舞陣を称します。今日ではバレエ団ごとに若干の差があったりしますがだいたい似ているように適用され、フランスでは主役舞踊家を『Premiere Danseuse』(プルミエダンサーズ)と称します。 パリ オペラ バレエの場合、主役舞踊家のうちでも最高の地位に上がったバレリーナには『スター』という意の『Etoile』(エトワール)という敬称を別に付与します。 ロシア バレエではプリマバレリーナより一級高い呼称で『プリマバレリーナ アッソルータ』という最上級の名称もあります。

この光栄な呼称を与えられたバレリーナは歴史上たった二人しかいません。有名な『白鳥の湖』の32回連続のフェッテ(黒鳥のパ・ド・ドゥ)を初めて試みたピエリーナ・レニャーニ、そしてマチルダクショシンスカヤです。 バレエダンサーの中にはバレエ団入団と同時にソリストや主役に抜擢される場合がないこともないのですが、だいたいはコール・ド・バレエからじわじわ上がって主役バレリーナの地位に上がります。
伝統と格式を重要視するバレエの特徴は舞踊家の職位にもそのままあらわれています。




2014/04/03
2015/05/19(火) 03:11 バレエ情報 PERMALINK COM(0)
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